費用と業者えらび
世田谷区は植木の手入れ業者を紹介しているのか。区が案内している二つの相談先
2026-09-06
「区に電話したら、どこか紹介してもらえるものなんでしょうか」——庭木のご相談で、わりとよく出てくる言葉です。ネットで探すより、区が知っている先のほうが安心だという感覚は、よく分かります。
区は業者を紹介しています。ただし窓口は区ではない
世田谷区の「隣の家の樹木が私道や私有地にはみ出している」というページに、区内の植木業者の紹介先が書かれています。区の職員が個別の会社を選んで教えてくれる、という形ではありません。区が団体名と電話番号を案内していて、そこに自分でかける形です。
同じページには、除草や簡易な剪定を頼む先として、シルバー人材センターも挙げられています。つまり区が案内しているのは、この二系統です。
もう一つ、区のみどり政策課が出している「みどりの維持管理について」というページにも、枝の剪定や支柱の取り換え、樹木診断の相談先として同じ造園の団体が載っています。区のページに載っているという意味では、どちらも公式の案内です。
区が案内している先
区のページに書かれているとおりに並べると、こうなります。
| 頼みたいこと |
案内されている先 |
電話 |
受付 |
| 区内の植木業者の紹介 |
(一般社団法人)世田谷造園協力会 |
03-5384-5410 |
平日9時〜17時 |
| 枝の剪定・支柱の取り換え・樹木診断 |
(一般社団法人)世田谷造園協力会 |
03-3307-0721 |
ページに記載なし |
| 除草作業 |
(公益社団法人)世田谷区シルバー人材センター |
03-3426-9211 |
平日8時30分〜17時15分 |
| 植木の剪定 |
同上(植木受付) |
03-3707-0880 |
平日9時〜正午 |
造園協力会の番号が二つあるのは、区の別々のページにそれぞれ違う番号が載っているためです。どちらも区の公式ページの記載です。かけてみて用件に合わないほうだったら、その場で案内し直してもらうことになります。
シルバー人材センターは、区のページによると、原則として60歳以上の方が経験や能力を活かして働くことを支援する団体です。植木の剪定、庭の草むしりなどを受託業務として挙げています。
シルバー人材センターに頼める範囲には線がある
区のページには、頼める範囲がはっきり書かれています。ここを読まずに電話すると、話が途中で止まります。
- 枝の剪定は、太さ10センチメートルまでの樹木
- 予約から実施まで、約1か月かかる
太さ10センチというのは、幹ではなく枝の太さの話です。庭の低木や生垣、伸びた枝を落とす程度なら収まります。一方で、幹を伐る、根を掘る、高所で大枝を落とす、といった作業はこの線の外側になります。急いでいる場合も、1か月という待ち時間が現実的かどうかで判断が分かれます。
つまり、「軽い手入れで、時期に余裕がある」ならシルバー人材センター、「木を伐る、抜く、高い場所に登る」なら造園の業者、という切り分けになります。区のページの書き分けも、だいたいそう読めます。
区が直接やってくれることと、やらないこと
隣の家の木がはみ出している、というような話については、区は「お隣同士の問題については、区が行政の権限で対応することはできません」と書いています。まず隣家に直接連絡して剪定を依頼すること、法律的な対処については区の弁護士相談を利用できること、と案内されています。この順番は私道や隣地にはみ出した隣の木は、どこに言えばいいのか(世田谷区)に詳しく書きました。
道具の貸し出しはあります。同じページに、区では高枝切バサミの貸し出しも実施している、と書かれています。手が届く高さで、量が少ないなら、これで足りることもあります。
区が主催する講習会もあります。「庭木の手入れ講習会」は令和8年10月6日(火)と7日(水)の午後1時30分から3時30分、梅丘パークホール(世田谷区松原6丁目4-1)で、両日とも同じ内容です。対象は区内在住・在勤・在学で、自宅の庭木等を手入れしたい方。各回30名の抽選で、参加費は無料。講師は世田谷造園協力会です。申込は令和8年9月1日から9月16日まで、電子申請フォームか世田谷コール(03-5432-3333、8時〜21時)で受け付けています。座学のあとに剪定の実習があります。
なお、木を伐る前に区への届出が要る場合があります。幹周りや高さ、地区によって条件が変わるので、世田谷区で庭木を切る前に。幹周り80センチ以上なら伐採届が要りますを先に見ておくと、業者に相談するときの話が早くなります。
依頼先を選ぶときに見るところ
紹介を受けても、受けなくても、最後は自分で決めることになります。見るところは、そう多くありません。
- 現地を見てから金額を出すか。写真や電話だけで確定額を言う場合、当日に条件が変わりやすい
- 切る費用と、出た枝葉の処分費が分かれて書いてあるか
- 高所作業や、隣家に張り出した枝をどう扱うかが、事前に説明されるか
- 作業日と、雨天のときの扱いが決まっているか
- 届出が要る木かどうかを、向こうから確認してくるか
団体を通した紹介の利点は、地域で継続して仕事をしている先につながりやすいことです。一方で、どの会社が来るかは団体側の割り振りになります。作業内容や日程の希望がはっきりしているなら、自分で数社にあたって比べたほうが、話が早いこともあります。どちらが良いという話ではなく、急いでいるかどうか、作業が軽いか重いかで変わります。
庭番にご相談いただけること
庭番は世田谷区とその周辺で、伐採・抜根・剪定・草刈り・庭の片付け・植栽を請けています。八年、二千件ほど木や草を見てきました。ご相談は電話とLINEでお受けしています。料金の目安はサイトの料金表をご覧ください。
木の全体が入った写真、幹の根元、道路から庭までの通り道。この三枚があると、伐るのか、剪定で足りるのか、機材が入るのかが、その場で判断しやすくなります。届出が要りそうな木かどうかも、写真の段階で見当がつきます。
参考にした資料
この記事は2026年9月時点の区のページによります。窓口や電話番号、講習会の日程、受託の条件は変わることがあります。