ご近所と法律
隣の公園の木が倒れてきそうなとき。世田谷区の公園管理事務所と伝えること
2026-10-16
「裏の公園の木が、うちのほうに傾いてきている気がするんです。
どこに言えばいいんでしょう」。
こういうご相談をいただくことがあります。
風の強い日に枝が大きく揺れて、屋根に当たりそうに見える。
幹の根元が以前より傾いた気がする。
区の木なので自分では手を出せないし、どこに連絡すればいいかも分からない。
そういう方に向けて書きます。
区立公園と緑道の木は、地域ごとの公園管理事務所に連絡する
世田谷区は、区立公園と緑道の問い合わせ先として、五つの公園管理事務所を案内しています。
どの事務所に連絡するかは、公園のある町名で決まります。
| 管理事務所 |
電話番号 |
担当する町名 |
| 世田谷公園管理事務所 |
03-3412-7841 |
池尻(4丁目33〜39番を除く)、上馬、経堂、駒沢1〜2丁目、桜、桜丘、三軒茶屋、下馬、世田谷、太子堂、弦巻、野沢、三宿、宮坂、若林 |
| 北沢公園管理事務所 |
03-5431-1822 |
赤堤、梅丘、大原、北沢、豪徳寺、桜上水、代沢、代田、羽根木、松原、池尻4丁目33〜39番 |
| 玉川公園管理事務所 |
03-3704-4972 |
奥沢、尾山台、上野毛、上用賀、駒沢3〜5丁目、駒沢公園、桜新町、新町、瀬田、玉川、玉川台、玉川田園調布、玉堤、等々力、中町、野毛、東玉川、深沢、用賀 |
| 砧公園管理事務所 |
03-3417-9575 |
宇奈根、大蔵、岡本、鎌田、喜多見、砧、砧公園、成城、祖師谷、千歳台、船橋 |
| 烏山公園管理事務所 |
03-3308-0731 |
粕谷、上北沢、上祖師谷、北烏山、給田、八幡山、南烏山 |
同じページには、区の公園緑地課(03-6432-7907)の番号も載っています。
隣の土地が公園なのか緑道なのか分からないときがあります。
区の土地らしいけれど、どこが管理しているのか見当がつかないこともあります。
そういうときは、まず担当の管理事務所か公園緑地課に「この場所はどこが管理していますか」と尋ねると、話が早く進みます。
公園でも緑道でもない区の土地(区の施設の敷地や道路沿いなど)から木の枝が自宅の敷地に入ってきている場合も、同じように尋ねれば、担当する部署につないでもらう糸口になります。
区内には都立公園もあります。
駒沢オリンピック公園、砧公園、祖師谷公園、蘆花恒春園は都立で、区の管理事務所とは別に連絡先があります。
区のページでは、これに都立ではないJRA馬事公苑を加えて「都立公園等」の連絡先としてまとめています。
| 公園 |
窓口 |
電話番号 |
| 都立駒沢公園(駒沢オリンピック公園) |
駒沢オリンピック公園管理所 |
03-3421-6431 |
| 都立砧公園 |
砧公園サービスセンター |
03-3700-0414 |
| 都立祖師谷公園 |
祖師谷公園サービスセンター |
03-5384-1693 |
| 都立蘆花恒春園 |
蘆花恒春園サービスセンター |
03-3302-5016 |
| JRA馬事公苑(JRAの施設) |
JRA馬事公苑 |
03-3429-5101 |
砧公園は、区の砧公園管理事務所と都立の砧公園の両方が表に出てきます。
公園の入口の看板に、管理者の名前が書かれていることがあります。
迷ったら、それを確かめてから電話すると取り違えずに済みます。
急ぐときは電話、写真を送るなら区のLINE通報
区は、公園と緑道の不具合を知らせる方法として、LINEによる通報も受け付けています。
対象には、ベンチや遊具、公園灯、舗装と並んで、樹木も入っています。
使うには、世田谷区のLINE公式アカウントを友だち追加します。
LINE通報で受け付けるのは、世田谷区立の公園・広場・緑道の不具合です。
都立の駒沢オリンピック公園、砧公園、祖師谷公園、蘆花恒春園と、JRA馬事公苑の木は対象に入っていません。
これらの木が気になるときは、LINEではなく上の表の窓口に電話してください。
区のページには、使う前に知っておきたいことが書かれています。
- LINEの画面は自動応答で、区から個別の返信はない
- 通報の確認は平日の午前8時30分から午後5時に行う
- 対応に時間がかかることがある
- 緊急のときは、公園管理事務所に電話で連絡する
今にも倒れそう、枝が折れて引っかかっている、という場面では、LINEで送って待つより、管理事務所に電話するほうが確実です。
週末や夜にLINEで送っても、確認されるのは平日の受付時間内になります。
急ぎでないけれど気になっている、という段階なら、LINEで写真と場所を送っておく使い方が合っています。
連絡するときに伝えること
区のLINE通報では、写真、位置情報、日時、不具合の内容を送る形になっています。
電話で伝えるときも、同じ項目をそろえておくと話が伝わりやすくなります。
- 場所:公園や緑道の名前、町名と丁目。
自宅の住所と、木がどちら側にあるか
- どの木か:入口からの位置、目印になるもの(ベンチ、遊具、フェンスの切れ目など)
- 木の様子:どちらに傾いているか、いつごろから気になっているか、自宅の何に近いか(屋根、雨どい、窓、塀、車など)
- 写真:木の全体が入る引きの写真と、気になる部分(根元、幹の割れ、枯れた枝)の寄りの写真
- 急ぎかどうか:枝が折れかけている、根元の土が盛り上がっている、など今すぐ危ないと感じる理由
写真は、自宅の敷地から撮れる範囲で十分です。
木の全体と、自宅との距離が分かる一枚があると、現地を見に来る前でも状況がつかみやすくなります。
日付の入った写真を残しておくと、あとで「いつから傾いていたか」を話すときの材料にもなります。
どこを見れば木の傷みが分かるかは、この木は枯れているのか。東京都の街路樹診断マニュアルが見ている枯死のサインにまとめています。
区の緑地でも、木が折れて隣の家に当たったことがある
区の公園緑地課がまとめた資料に、実際に起きた事故が載っています。
2025年(令和7年)6月7日の午前7時30分ごろ、区立ビール坂緑地で、区が管理するアカシデ(幹回り約1.6メートル、高さ約12メートル)が、根元付近の腐朽した箇所から折れて倒れました。
倒れた先にあった別の木の枝(長さ約5メートル)が折れ、隣接する2階建て住宅の雨どいなどを傷めています。
この日の天気は晴れと書かれています。
資料には、事故を受けて、管理樹木の状態のパトロールと緑地内の樹木の点検を行い、再発防止に努めると書かれています。
この事故の木は、根元の内側が傷んでいました。
外から見て大きく傾いていなくても、根元の割れや、きのこが生えている、幹に空洞がある、といった様子が気になるなら、知らせる理由になります。
「この程度で連絡していいのか」と迷う必要はありません。
判断するのは、木を管理している区の側です。
道路の枝や、自分の家の木の話は別に考える
この記事で扱ったのは、区立公園や緑道の木が自宅の側に倒れそう、枝が伸びてきている、という場面です。
似ていても、窓口や考え方が変わる場面があります。
道路の枝の話は、道路を管理する側から見た話です。
木の持ち主が誰か、誰が誰に連絡するのかが、この記事とは逆になります。
公園の木の話と混ぜずに、それぞれの記事で確かめてください。
区の木の枝が自宅の敷地に入ってきているときも、まずは区に知らせるのが近道です。
どこまで切るか、いつ切るかは、木を管理している区が決めることになります。
庭番にご相談いただけること
庭番は世田谷区とその周辺で、伐採、抜根、剪定、草刈り、庭の片付け、植栽・植え替えを請けています。
八年、二千件ほど木や草を見てきました。
公園や緑道の木は区が管理しているので、庭番が手を入れることはできません。
そちらは上の管理事務所にご連絡ください。
一方で、公園との境目には、自宅側の木もあることが多いものです。
公園の木が伸びてきて、自宅の木と重なっている。
区に連絡したついでに、自分の家の木も見直したくなった。
そういうときは、自宅側の木の剪定や伐採をご相談ください。
現地で木の様子を見て、どこまで切るかをお伝えします。
料金の目安はサイトの料金表をご覧ください。
ご相談は電話とLINEで。
参考にした資料
この記事は2026年10月時点の、世田谷区の公表資料によります。
公園管理事務所の電話番号や担当する町名、LINE通報の受付の仕方は変わることがあります。
連絡する前に、上の各ページで最新の内容を確かめてください。
木が今にも倒れそうなときは、記事の内容より先に、管理事務所への電話を優先してください。