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費用と業者えらび

台風で庭木が倒れたら火災保険は使えるのか。風災の扱いと世田谷区で撮る写真

「台風で庭の木が根元から倒れてしまって。片付けの費用は、火災保険で出るんでしょうか」。台風のあとには、こういうご相談をいただきます。木は倒れたまま、枝は散らばったまま。業者を呼ぶ前に、保険が使えるのかを知りたい。そういう方に向けて書きます。

先にお伝えしておきます。保険金が出るかどうかを決めるのは、契約している保険会社です。この記事では、公的な資料から確かめられることと、保険会社に連絡する前にしておくことを順に書きます。

火災保険の風災で、庭木はどう扱われるのか

日本損害保険協会は、すまいの保険について、火災だけでなく風災・水災・雪災・雹災などの損害を補償する商品がある、と案内しています。台風や暴風による風災の損害は、一定額以上に達するものであれば補償の対象になる、という書き方です。

庭木については、同協会が公表している記載があります。これは各社の重要事項説明の見本として示されたものです。建物を保険の対象にする場合に含まれるものとして、門、塀、垣、物置などと並んで挙がっています。保険申込書に書いた建物と同じ敷地にあり、記名被保険者所有していることが条件です。

一方で、同じ標準例は、保険の対象のやなどによってその部分に生じた損害を、保険金を支払わない損害に挙げています。もともと根元が腐っていた木が風で倒れた場合に、どちらが原因と判断されるかは、保険会社の調査によります。

ここまでは、あくまで見本の話です。標準例の冒頭には、契約の内容は普通保険約款と特約で決まる、と書かれています。倒木の片付け費用が損害の額に入るのか、別の費用保険金として出るのかも、約款を読まないと分かりません。手元の保険証券と約款を確かめるか、保険会社か代理店に尋ねてください。

保険会社に連絡する前に撮っておく写真

世田谷区は、内閣府・東京都と連名のチラシで、片付けや修理の前に被害の様子を写真で残すよう案内しています。区から罹災証明書を取って支援を受けるときや、保険会社に損害保険を請求するときに役立つ、という説明です。区の申請の手引きでも、家の外は、カメラやスマートフォンでなるべく4方向から撮ることを勧めています。

庭木が倒れたときは、区の案内に沿って、次のような写真をそろえておくと説明がしやすくなります。

罹災証明書は人が住んでいる建物の被害を証明するものです。門柱・門扉・車庫などの外構や、自動車・家財などについては、被害を届け出たことを証明するなります。窓口は住所地を受け持つまちづくりセンターです。

写真は、風が収まって安全が確かめられてから撮ってください。傾いたまま止まっている木や、枝が引っかかっている木の下には入らないでください。

隣家や道路に倒れたときの順番

  1. 近づかない:木が電線にかかっていたら、触らず離れる。電線のことは 電線にかかった庭木の枝は誰に頼むのか。世田谷区の案内と電力会社への連絡 にまとめています
  2. 写真を撮る:上の項目に加えて、隣家や道路の側の様子も
  3. 道路なら道路の管理者に知らせる:区道は地域の土木管理事務所、都道は東京都建設局第二建設事務所、国道は国の事務所が窓口です
  4. 隣家なら声をかける:何に当たったか、けが人がいないかを確かめる。片付けや修理の進め方は、その場で決めずに保険会社に相談してから
  5. 自分の保険会社に連絡する:自宅の被害と、隣家に与えた被害の両方を伝える

民法は、土地の工作物の設置や保存に瑕疵あって他人に損害を与えたときの責任を定め、2項で、竹木の栽植や支持に瑕疵がある場合もこれに準ずる、としています。木が倒れれば必ず持ち主の責任になる、という書き方ではありません。火災保険の日常生活賠償特約も、見本では場合の損害を補償するもの、と説明されています。その場で約束せず、保険会社に事情を話してから進めてください。

いう勧誘に気をつける

台風のあとには、勧誘する業者とのトラブルが増えます。国民生活センターは9月、こうした相談が度のから度のに増えたと公表しました。助言は、保険契約の内容と必要書類を確かめ、まず保険会社に相談すること、です。

保険が使えるかどうかは、業者ではなく保険会社が判断します。風で傷んだのではないものを風のせいにして請求することはしないでください。

片付けの段取りと、出し方

倒れた木を片付ける前に、ご自身が契約している保険会社の調査が済んでいるか、写真で状況を残せているかを確かめます。

細い枝や葉は、区の決まりに沿えば家庭ごみとして出せます。太さや長さ、束ね方の決まりは 世田谷区で剪定した枝や草の出し方。太さ10センチ・長さ50センチまでと束ね方の決まり にまとめています。幹や太い枝、根の付いた株はこの範囲に収まらないことが多く、運び出しの手配が必要になります。

次の台風に向けて、残った木のどこを見ればよいかは 台風の前に庭木のどこを見るか。国と東京都が街路樹・公園樹で使っている点検項目から に書いています。

庭番にご相談いただけること

庭番は世田谷区とその周辺で、伐採、抜根、剪定、草刈り、庭の片付け、植栽・植え替えを請けています。八年、二千件ほど木や草を見てきました。

倒れた木や折れた枝の片付け、根が浮いた株の抜根、傾いた木を残すか切るかの判断をご相談ください。現地で木の様子を見て、作業の範囲と内訳を書いた見積書をお出しします。お客様の保険会社から作業の見積書を求められたときにも、そのままお渡しできます。保険金が出るかどうか、いくら出るかは、庭番からはお答えできません。料金の目安はサイトの料金表をご覧ください。ご相談は電話とLINEで。

参考にした資料

この記事は10月時点の公表資料によります。火災保険の補償内容は保険会社と契約ごとに違い、区の証明書の受付の仕方も変わることがあります。請求や申請の前に、ご自身の保険証券と約款、区の最新の案内を確かめてください。木が電線にかかっている、道路をふさいでいるなど危ないときは、身の安全と関係先への連絡を優先してください。

まずは、写真を一枚。

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